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【解説】就労定着支援事業とは?~働き続けるためのサポート~

今回は「就労定着支援事業」についてご紹介します。

就労移行支援などを通じて一般就労を果たした方にとって、「就職した後、安定して働き続けられるか」はとても大きな課題です。

そんな方々をサポートするのが、「就労定着支援事業」です。

◆ 就労定着支援事業とは?

就労定着支援事業とは、障害のある方が一般企業などに就職した後、長く安定して働き続けるために必要な支援を行う福祉サービスです。

平成30年(2018年)4月から新たに創設された比較的新しい制度です。

◆ 対象となる方 以下のような支援を受けたのち、一般企業に就職された方が対象になります。

・就労移行支援 ・就労継続支援A型/B型 ・自立訓練(生活訓練・機能訓練)

・生活介護 ※就職してから6か月以内に利用を開始することが原則です。

◆ どんな支援が受けられるの? 就労定着支援では、主に以下のような内容のサポートが受けられます。

・働く上での悩みやストレスへの相談対応

・勤務先との連絡調整(勤務時間、職場での配慮など)

・生活面の安定(体調管理や金銭管理など)への支援

・医療機関や福祉サービスとの連携サポート 支援は月1回以上、基本的には面談や電話、メールなどで行われます。

◆ 利用するメリット ・孤立しにくくなる:悩みを相談できる相手がいることで、安心感が生まれます。

・離職リスクを下げられる:問題が大きくなる前に対応できるため、継続就労しやすくなります。

・職場との円滑な関係構築ができる:支援者が間に入ることで誤解やトラブルを防げます。

◆ 最後に

就職はゴールではなく、スタートです。安心して長く働き続けるためには、適切な支援が欠かせません。就労定着支援事業は、その“橋渡し役”として、皆さんの働く毎日をそっと支えてくれる存在です。

もしご自身やご家族、支援している方の中に対象となりそうな方がいらっしゃれば、ぜひ一度この制度の活用をご検討ください。