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「合理的配慮」とは? 〜自分らしく働くために知っておきたいこと〜

今回は、就労を目指す皆さんにとってとても大切なキーワード「合理的配慮(ごうりてきはいりょ)」についてご紹介します。

◆「合理的配慮」ってなに?
合理的配慮とは、障害のある方が他の人と平等に働いたり、生活したりすることができるように、職場や社会の側が「必要な調整や工夫を行うこと」です。

たとえば――

・音に敏感な方に対して、静かな作業スペースを用意する
・体調に波がある方に対して、勤務時間や休憩の柔軟な対応を行う
・書類の読み書きが難しい方に対して、口頭での説明やサポートを行う

こうした配慮は、「特別扱い」ではなく、「誰もが働きやすくなるための当然の工夫」として、障害者差別解消法や障害者雇用促進法で定められています。

◆合理的配慮を受けるためには?
合理的配慮は、自動的に提供されるものではありません。
企業側が配慮を行うためには、まず「本人が困っていることや必要な配慮を伝えること」が大切です。

そのためには――

・自分の障害特性や困りごとを整理しておく
・どのような配慮があれば働きやすくなるのかを考えておく
・面接や職場実習の場面で、分かりやすく伝えられるよう準備しておく

フェアコネクトでは、自己理解の支援とあわせて「配慮事項の整理」や「企業への伝え方」の練習も行っています。

◆合理的配慮は、あなたの“働く力”を引き出すサポート
配慮を受けることに、引け目を感じる必要はまったくありません。
合理的配慮は、「あなたがあなたらしく力を発揮するための応援」です。

企業も、配慮を行うことで社員一人ひとりが安心して働ける職場づくりができ、結果的に良い仕事の成果へとつながります。

◆フェアコネクトでできること
当事業所では、以下のようなサポートを通じて、合理的配慮の活用を後押ししています。

・自分に必要な配慮を見つけるためのカウンセリング
・配慮事項をまとめた「就労パスポート」などの作成支援
・面接や企業見学での伝え方の練習
・実際の職場での定着支援(企業との連携も行います)

◆最後に
合理的配慮は、「働く」ことをあきらめないための大きな支えになります。
「こんなこと相談していいのかな?」と思うことも、まずは話してみてください。

あなたにとって働きやすい環境を、一緒に見つけていきましょう。
フェアコネクトでは、就職への第一歩を安心して踏み出せるよう全力でサポートします!