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【新制度】就労選択支援事業とは?わかりやすく解説!

厚生労働省が新たに創設した「就労選択支援事業」。これは、就労系障害福祉サービスの新たな枠組みとして注目されています。しかし、「就労移行支援」「就労継続支援」と何が違うの?と思われる方も多いのではないでしょうか。

今回は、就労選択支援事業の概要や、創設の背景、そして私たちの生活や福祉現場に与える影響について、わかりやすく解説します。

◆ 就労選択支援事業とは?
就労選択支援事業は、障害のある方が就労に向けて「どの支援を選ぶのが最適か」を判断できるよう、中立的な立場でアセスメントやマッチング支援を行う新しいサービスです。

▸ 具体的な支援内容:

  • 利用者本人へのアセスメント(適性や希望の把握)
  • 就労移行支援や継続支援A/B型など、最適な支援先の提案
  • 必要に応じて見学・体験の調整
  • 利用者・家族への情報提供と助言

◆ 創設の背景
厚生労働省は、障害者の就労支援サービスの「ミスマッチ問題」に着目しました。

「本当は一般就労を目指せる力があるのに、継続支援B型を選んでしまう」
「逆に、まだ訓練が必要なのにいきなり移行支援を利用して挫折してしまう」

こうした事例が多く、適切な支援につながらないままサービスを転々とするケースが目立っていました。そこで、就労支援の“入り口”で適切な選択をサポートする機関が必要とされ、新制度が誕生したのです。

◆ どんな人が利用できるの?
基本的には、就労支援を検討している障害のある方(18歳以上)が対象です。特に、以下のような方におすすめとされています。

  • 就労移行か継続支援か迷っている
  • 初めて福祉サービスを利用する
  • 働きたいけど、何から始めればいいかわからない

◆ 今後の展望
現在(2025年時点)では、全国でモデル事業や先行実施が進められており、2026年度には本格的な制度化・全国展開が見込まれています。
今後は、ハローワークや市区町村、福祉事業所などとの連携も強化され、より柔軟で利用者本位の就労支援体制が整っていくことが期待されます。

◆ フェアコネクトからひとこと
私たち「フェアコネクト」(東京都小平市)でも、就労選択支援事業への関心が高まっています。利用者一人ひとりの“今の気持ち”と“未来の可能性”に寄り添い、最適なスタートを切ってもらえるような支援のあり方を、これからも探求していきたいと考えています。